新メンバーを迎えたTHE SWING KIDS、鈴木”TxSxK”タスク(ギター、ボーカル)、横山勇太(ウッドベース)、下里彰宏(ドラム)が境地を語る。

2019年10月より新体制になるTHE SWING KIDSのメンバーにインタビューを行った。1stアルバム”THE SWING KIDS”発売10周年記念ワンマンライブを控える彼ら。本インタビューはメンバー1人ずつに行われシリーズとして定期的にアップされていく。2014年からTHE SWING KIDSの写真、MVを撮り続ける松沢颯太がパーソナルな部分に迫る。

インタビュー:松沢颯太https://www.instagram.com/maxxxxwa/

#04

鈴木“TxSxK”タスク 後編

TxSxK SUZUKI

松沢颯太(以下、ハヤタ) 僕がTHE SWING KIDSに関わり始めた2014年ぐらいにでっかい何10万人とか集まるようなフェスとかに出てみたくないですか、ってタスクさんに聞いたとこがあるんですよ。

鈴木”TxSxK”タスク(以下、タスク) あ、本当?その時なんて言ってた?

ハヤタ 現実的に考えて今は無理だからって。

タスク 偉そうなこと言ってますね(笑)

ハヤタ (笑)そういうでかいことより続けていくという事が大事だからと言ってました。メンバーチェンジを見ていて続けていくことの大変さ、作品を作ることの重み。昔より僕自身もそういうのを感じれるようにはなったんですけど「成し遂げたぜ」みたいなものは追いたいと思ってるんですよ。そこらへんってライブをガツガツやっていかなきゃっていうのは思うんですけど。

タスク なるほどね。その2014年当時、俺が続けていかなきゃいけないって言ってたことはもしかしたらその時って続けられないかもしれないっていう風に思ってたかもしれないこその発言かも。今は全然違くて新しい事が降ってきてるからそれに対して夢中になっているってとこなんだよ。その時はネガティブだったんだろうな。だって今だったらフェスとか出れるんだったら出させていただきたいもん。お声がかかるのであればフェスでもなんでも知らないとこに行って演奏させていただきたいもん。下地作りも大事かもしれないけど、やっちゃったあとに知ることもあるから。ほら、前にGO OUT JAMBOREEに出させてもらって感じた部分もあるからさ。GO OUTは最高だった。

ハヤタ 確かにただ年を重ねているだけじゃないですもんね。

タスク うんうん。続けたいというよりかクオリティが高いものを作りたいという風に思うようになる。お客さんも納得しないと思う。今はクオリティの高いものを出せるように取り組めている。ハヤタはなんでカメラやってるの?

ハヤタ 元々の話をすると趣味が沢山ある中で歩きながらできる趣味がカメラだった。その時は全然わかってなかったんですけど場所を選ばない道具だったっていうのは撮りながら思った。撮っていく中で、もっといい画が撮れただろうとか。悔しさを覚える事があって。撮った写真には、そこに僕がいるわけじゃないですか。僕がその写真の中に写っているような感覚なんですよね。現場にいるっていう。被写体が人でも音楽シーンでも一歩前へ行けばもっといいものが撮れたんじゃないか。もっとテンションが高ければ、落ち着いていれば。ライブを撮っている時そういう僕の考えとは別で脇では楽しそうに踊っている人がいる。そういう風に僕も写真を撮りたいな。

タスク その思いっていいなー。満足はするんだろうけど。次のことが見える才能というか、未来を感じれること。

ハヤタ こないだ杉本博司さんという人の個展が小田原であって作品を見に行ったんですけど、もうなんかカメラマンの域を超えちゃっているんですよ。そこまで高いクオリティーをものを出すにはアイデアだけじゃ無理だと思っていて。経験して勉強して人と会って。それって近道がないじゃないですか。

タスク 人と会うってすごい大切。人に会って話をして自分の引き出しを作ってそれが音楽活動に反映されてる。DJの人に曲を教えてもらうのもそう。足を動かす。知らないもの見たい。興味があるからこそやれる。

ハヤタ 表現活動って自分を知ってもらいたい、他人も知りたいですかね。

タスク そうそう。ライブもそうだもん。結果的には目の前の人を喜ばせて。引き出しがある人は自然とできるんだよね。選択肢が増えれば自分もやっていて楽しいだろうし。そこに行き着けば良いも悪いもなくて。やりきってしまうというか。自分の行きたい方向に行けるか行けないかはさっきの経験値に行き着くんじゃないかなって思う。どうだろう?

ハヤタ 一緒だと思いますね。ちょっとでも自分の価値があがるというか。あの頃憧れていたような人物になりたい。

タスク 自分が憧れるものに辿り着くためにはやっぱり人のことを知るようにならないと。タフでありたいというか、強くて優しくなりたいっていつも思うよ。周りにはそういう人がたくさんいるから指針になる。表現者としては大事なものだと思う。

ハヤタ 、、、なんか僕のインタビューみたいになっちゃいました。

タスク いいんじゃない(笑)対談だよ。

ハヤタ なんか、、、酒飲みながらやりたいすね。

タスク とんでもないこといいはじめるぞ(笑)今やってるこれってWEB媒体でしょ?インスタライブとかいろんなやり方があるから。表現の手段のありなしは見た人が決めればいいんだけど、正直全部あり、全部正しいと思う。確認しなきゃ行けないのはゴール地点が一緒かどうか。見えてる景色が同じかどうかも確認した方が良いよね。許してあげるかどうかも。

ハヤタ 許してあげる?

タスク うん。

ハヤタ 許すっていう言葉は僕はなかなか出てこないですね。

タスク 方向性が合ってればちゃんと進む。行きつく間のプロセスあるじゃん。勢いのある10代を経て、そうじゃない今。許して励まして辿り着く。

ハヤタ 、、、。

タスク 、、、、これなんの話?

ハヤタ (笑)わかんない。ユウタさんシモさんにも聞いているんですけど。良いもん作りたいって。僕もそうなんですよ。

タスク いいなって人に言われるものか自分のものなのか。多分僕たちがやっていることって続けていること自体が既に良いものを作れているのかもしれない。バンドで言ったら音源、ライブ、マーチャンダイズ、こういうWEB媒体、いつでも新しいことをやってみたい。でさ生きてるといろいろあるじゃんね。家族や周りの人を大事にするのも、仕事や与えられたことを一生懸命やるのもみんな一緒なんじゃないかな。それがたまたま自分には音楽があってっていうだけじゃないかしら。

ハヤタ 今後の展望を教えてください。

タスク 新しい音源はすぐ作りたい。新しいメンバーになったからこそ。3枚作ってきたじゃない?作った背景にはそれぞれのきっかけがあったのね。記録したいっていう気持ち。今新しい事が始まろうとしてる。今までの曲を演奏する中でこの3人ならこうだっていうイメージが最近湧いてきたんだよ。フォーマットはどうなるかわからないけど記録したい気持ちが出てきてる。

ハヤタ どういう色のものができるか楽しみですね。

タスク そうだよね。メンバー持ち味が合わさったものができた時にTHE SWING KIDSがどういう感じになるか見てみたい。

LIVE INFORMATION

1st ALBUM “THE SWING KIDS”
10th ANNIVERSARY

1st ALBUM “THE SWING KIDS” 10th ANNIVERSARY ワンマンライブ

2020年1月12日(日)
下北沢SHELTER

【出演】
THE SWING KIDS

OPEN 11:30 / START 12:30
前売 1,800円 / 当日 2,500円
INFO: 03-3466-7430
チケット(10/4発売)
バンド手売り / シェルター店頭 / ローソンチケット(70888)

SPECIAL INTERVIEW